アメリカツーリング紀行

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5日目:7月17日(金)晴れ

朝9時30分起床。
昨夜「よし! 明日は8時起床だ!」と言った俺だったが、やはり起きれなかった。
また長老がブツブツ言ってる。
だからぁ・・俺は朝が弱いんだよぉ・・。
また1号線を走ろうかとも思ったが、あのロックポートあたりの悪夢がふと頭をよぎり、無難な101号線を選ぶ。モーテルを出て、しばらく戸惑ったが、何とか101号線の入り口を発見、再び南へ向けてブッ飛ばす。
何年間も思いつづけた場所にしてはアッケないさよならだったが「きっとまた来る!」と心に誓い、アクセルを開ける。
市街地を抜け、しばらく平坦な広い道を走り、途中スタンドに寄り給油。ここで初めて長老のキャッシュカードを使ってみる。給油機にカードを通し自分で入れる(こっちはほとんどセルフサービス)、もちろん金は銀行から落ちる。便利なもんだ、日本にもあるのかな?
少し坂の多い道に入り、周りは木が多くなり、空気も少し涼しくなってきた。サンフランシスコの近くの静かな田舎町、最高だな・・・とか思いながら、ふとバックミラーをみたら、長老がウインカーを出して右端に寄って行っている「何だー?」俺も寄る。単車を停め、歩いて長老の方へ行き、どうしたのかと聞いて見ると、「クラッチワイヤーが切れちゃったみたいなんスよー・・・」 例の涙目だ。
「なんだってー? こんなとこでかよぉ・・・」

周りを見回しても何もない、たまに家がポツンポツンとあるだけだ。冗談じゃない、クラッチワイヤーなんて・・・こんな所から押していける距離の単車屋なんてあるわけないし・・・できることと言えば、俺がサンフランシスコまで戻って単車屋を見つけてトラックを連れてくる事ぐらいだ・・・。
 でも良く見たらクラッチワイヤーの根元のピンが飛んでるだけで、別に切れてるわけじゃなかった「良かったなー これなら何とかなるぜぇー」
 俺のナンバーと止めているビスを一本取って、長老のクラッチワイヤーの根元の接続部分に着ける・・バッチリだ。少々ビスの長さが足りないが何とか応急処置くらいにはなりそうだ。俺の単車のナンバーは針金で止める、持っててよかったー。その後、しばらく長老のワイヤーと俺のチェーンを時々チェックしながら走るが、全くと言っていいほど問題なく行く。
もうこの辺から、かなりメキシコ色の強い雰囲気が漂ってくる。地名もなんとなくメキシコっぽいものが多くなってきた。
SanJose Salinas SanArdo PasoRobles SanLuisObispo SantaMaria
これらの町を抜ける約400kmの間、昔テレビの西部劇で見たような風景が続く。馬に跨ったクリントイーストウッドがいつ出てきてもおかしくなく、いつUFOが降りてきてキャトルミルティレーションをしだしてもおかしくないような、そんな風景が延々と続く。
本当に心から「あー・・・今俺はカリフォルニアにいるんだー」
この辺から異常に暑くなってくる。転倒の時のことを考えて着ていた俺の革ジャンも、とうとう脱いだ。メットのシールドも普段は少し開けていた方が涼しいのでそうするが、ピッタリ閉めてた方が暑くなかった。
 時速100キロ以上で走っているのに汗がガンガン出てくる。

途中、水分補給しようと思い、レストエリアに寄るが、2分くらい単車を停めただけでもう、サイドスタンドがアスファルトにのめり込んでた。
「これじゃぁ皮膚ガンにもならぁなー」と本気で思うくらい日差しが強い。
 木の生えていない草だけの山が両脇に延々と続き、だだっ広い道、カーブはない(あるけどね・・)駐車場の心配なんてこれっぽっちもない。アメ車がデカいのも頷ける。オフロードバイクだったら迷わず乗り出して、その辺の山を走り回るところだが、俺のKZや長老のKATANAでは、そうは行かない。
「広大な平野と牧場、まっすぐな道、遠くに連なる木の無い山、本当にテレビで見たまんまの 風景が続く・・・」(日記より抜粋)
ちらほらと家屋が見え始める、オレンジ色の屋根ばっかりだ、風に強そうな低い屋根ばかり、右手に太平洋が見えてきた、左手に小高い丘、その丘にはたくさんのオレンジ色の屋根。
そーゆー風景がしばらく続いたと思ったら。SantaMariaだった。地図で見て、名前だけは強い印象を持っていた。きっとキレイな街なんだろーなーとずっと思っていた。実際、この辺は世界有数の別荘地で本当にキレイな所だった。
夕方6時、SantaBarbaraに到着。まるで映画の中に出てきそうな美しい町、地中海あたりの保養地のイメージでつくった、という感じだ。
かのマイケルジャクソンの別荘がある町、ということしか知らない。
 ロケーション的には最高の海辺のモーテルを選び、少し高かったが、目の前が海、ということでここに泊まることにする。長老と相談し、予定を変更して、ここには2泊することにする。なぜって?なぜならここはサンタバーバラだからさ。

部屋に入り、荷物を整理して早速街へ。
長老が「俺、さっき寿司屋見ましたよ」というから探すが、ない。
「おい長老ぉー ホントにあったのかよぉ?」
「いや・・・・勘違いかなぁ?」「どんな勘違いだよ、それ・・」
使えない奴
とりあえず、バック屋があったので入ると、中国人の経営だった。いつもCANADAでは中国人といることの多い俺は中国人英語のほうが聞きやすい。
長老は黒い革製の渋めのウエストポーチを買い、俺はOUTDOOR社製の真っ赤の大きめのウエストバックを買う。こんなとこでも二人の性格の違いがモロにでる。
そこの店長さんに日本料理屋の場所を聞くと、5~6軒あるという。さすが日本人、こんなに日本人の少ない町にもきっちり店出してる。
100mほど戻ったところにあった「酔心」という名の寿司バー。さっきは見逃したらしい。それにしても「酔心」の意味、外人にわかるのだろうか・・・ちなみに俺はよくわからない。
店に入ってしばらく話をしてるうちに、急にガーっと「この街に住みたい!」という感情が押しあがってきた。丁度来たウェイターが日本人だったので、「この国に住んでる日本人はみんな(ビザは)どうやってるんですかー?」と聞いてみると
「みんなやっぱり永住権を取ってるみたいですねー」と他人事のように言った、
もしかしたらこの人も違法労働者かな?と思い、それ以上突っ込むのをやめると、小声で・・
「実は僕も学生ビザなんですよ」と教えてくれた。

話題を変えて、この街のことを聞いて見た「どうですか?サンタバーバラは」「そうですねぇ、日本人が少ないし、治安もいいし、とりあえずいい所ですよ。でもやっぱり別荘地だからアパートにしても家賃が高いんですよ」100%いい町なんてないんだろーなー・・・。

この「酔心」、一応カラオケはあるんだけど、日本人がいないせいもあって、さっきから白人の人がずーっと英語の歌ばかりを唄っている。俺が「長老、長老、ここで日本語の歌、ビシッと決めたれや、みんなビックリすんで!」というと、最初は嫌がってたが、ホントは唄いたいもんだから、やっぱり唄ってしまう。浜田省吾の「もうひとつの土曜日」かなんか・・案の定すごい拍手、長老もう涙目・・・。
人には日本語を唄わしといて、自分は、というと、サッサと英語の歌で逃げた。郷に入っては郷に従え、って言うしな・・・。
それにしてもここの料理、とにかく量が多い。カナダにいるときも思っていたが、アメリカはもっと多い、その中でもこの店は特に多い。当然のごとく、その残った料理は長老の腹へと消えていった。
気分的にも、腹的にも十二分に満足して「酔心」を出た。そのあと少しウロウロしてから、モーテルに帰る。
今日はめずらしく俺の方が先に寝てしまう。

【本日の走行距離 550km】

五日目終わり・・・


  • ガソリンスタンド

  • サンタバーバラの街並

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